ブルー・オーシャン戦略

ライバル企業と戦うことないビジネス、それは俄かには信じがたい話です。しかし、「競争のないフィールド」でビジネスを行うことも夢ではないということが、W・チャン・キム教授とレネ・モボルニュ教授により提唱されています。その名も「ブルー・オーシャン戦略」、青い海を悠々と進むがごとくビジネスのかじ取りを行うという画期的な経営戦略です。今回はこの「ブルー・オーシャン戦略」についてご紹介します。

ブルー・オーシャン戦略とは
ブルー・オーシャン戦略」の目的は、競合のいない市場を開拓してオンリーワンを目指すところにあります。顧客にとっての価値は何か?という問いを出発点にして、コストを削減した上で差別化を実現していく戦略です。

ブルー・オーシャン戦略を実現していくプロセスとは?
ブルー・オーシャン戦略」は、次のようなプロセスで進めていきます。

1.自社や競合企業がどのような部分を重視して競争しているのかを探る。
2.ライバル企業との競争を避けるため、ターゲットとされていなかった非顧客のニーズを探る。
3.非顧客のニーズに対応した製品開発やサービス提供を具体化する。
4.非顧客が製品を購入したり、サービスを受けたりするまでのプロセスの中で生じ得る心理的障害を洗い出して誘導ルートを再構築する。
5.ライバル企業の価格だけでなく、他業界の代替品価格等も参考にした上で、十分な利益が出るだけの価格を決定する。
6.ここまでで作成した戦略が、「顧客にかつてないほどのメリットを与えるものか?」、「多くの需要喚起を促せる価格か?」、「十分な利益を上げられる目標コスト
  の達成が可能か?」、「導入の障害に事前対処できているか?」に合致しているかを検証する。
7.作成した戦略に基づき、手続きの公平性を保った状態で全社的に変革を推進する。

ブルー・オーシャン戦略を活用すると選択肢が増える?
ブルー・オーシャン戦略」を活用することで、下記のように選択の幅を広げることができます。

●「市場を調査して自らのポジショニングを決めよう。
             ↓ +α(市場の拡張)
果たして現在の市場が全てなのかな?市場の境界を広げて考えてみたらもっと見えない未知なる市場があるかもしれない。

●「どのようにしたら既存顧客の心をより掴めるだろうか・・・。
             ↓ +α(顧客の拡張)
既存顧客はもちろんのこと、それ以外の人を顧客へと変えることは本当にできないものか?きっと顧客にならないことにも理由はあるはず。そこを変えれば顧客になってくれるかもしれない。

●「とにかく他社より性能を上げて一番の品質を達成しよう。でもコストが・・・。
             ↓ +α(除去と強化)
色々な性能を上げようと思ったけれど、これは本当に全てが顧客の望んでいることなのかな?もしかするとこの部分は必要ないかもしれない。そうしたら必要ない部分をもっと削って性能を上げるべき部分に集中投資しよう。

●「既にこの業界は飽和状態で競争相手がいっぱいいるから太刀打ちできないかな。
             ↓ +α(他業種の成功事例の組み合わせ)
業界の中にいると固定概念に捉われてしまっている部分もあるかもしれない。周辺業界の成功事例もみてみよう。

私も色々な経営者の方とお話させて頂く中で、このような事例にめぐり合うことは少なくありません。「ブルー・オーシャン戦略」がすべてではないですが、経営を行う上で、戦略は必要不可欠になります。経営戦略を考えられる上で参考にしていただければと思います。
経営戦略のことでご相談等ございましたら、コンパッソまでお気軽にお問い合わせ下さい。

出典:日本実業出版社「ブルー・オーシャン戦略実践入門」安部 徹也著
    秀和システム「ブルー・オーシャン戦略がわかる本」中野 明著

渋谷事務所 川上大輔

 

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