「高くても売れる」を考える 序章

 この度の東日本大震災からの1日も早い復興を心よりお祈り申しあげるとともに、コンパッソグループも全力でご支援致します。

高井尚之氏の著書『なぜ「高くても売れる」のか』で紹介されている、デフレ時代に高価格で売れる秘訣について考えてみたいと思います。
本題に入る前の序章として、本題に登場する2つの企業を紹介しておきます。どちらも本書のみならず、TV等でも紹介された注目の企業です。

1社目は、「平田牧場」。

山形県酒田市に本社を構え、「平牧三元豚」や「平牧金華豚」などのブランド豚肉を、生産から販売まで一貫して手掛けている企業です。本社社屋の近くの直営本店では、日本一高い豚肉と言われる上記ブランド肉を求め、平日で270~300人、ゴールデンウィークでは500人を超える人が集まるそうです。

このブランド肉を開発した「平田牧場」の創業者、新田嘉一氏。
通常の豚より飼育期間を長くしたり、飼育面積を広く取ったり、衛生管理に徹底してこだわったり等の様々な努力と、長年の苦闘の末、このブランド肉を開発しました。
その甲斐あって、ダイエーに高く評価され、「庄内豚」として、多いときは年間1万2千頭以上の豚を納入しましたが、ダイエーからの再三にわたる 卸値の値引きを求められ、ある決断をします。
肉質を落としてまで納入しない
非常に勇気のいる決断だったと思いますが、結果として、ブランド価値を高めていくことになります。

嘉一氏は、「自分が作ったものに自分で値段をつけるためには、相手に任せていてはダメ。きちんと売る運動、買ってくれる組織、買ってくれる拠点を持たなければならないのです。」と言っています。
その「買ってくれる組織」の1つが、生活クラブ生協です。
生活クラブ生協と、「生産原価保障方式」(平田牧場が高品質の豚を安定して飼育できるよう、生産費の一定額を保障して価格に反映する制度)で提携し、安心して生産に取り組める仕組みを作っています。また直営店販売で「買ってくれる拠点」も構築しています。

2社目は次回につづきます。

出典:『なぜ「高くても売れる」のか』高井尚之 著

渋谷事務所 三上吉昭

 

この記事について評価にご協力ください
  •  参考になった 
  •  わかりにくかった 
  •  全く参考にならなかった 
  •  探していた記事と違った 

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。


関連記事

■中年層の人材活用

■認定経営革新等支援機関としての取り組み

■経営者が学ぶ古典 ~「韓非子」と「論語」~

■「農業経営基盤強化準備金制度」が延長されます

■ビジネス環境 世界ランキング 日本は第〇位!