高脂肪食を止められないわけ・・・

唐揚げ・焼き肉・トンカツ・ハンバーグ・・・皆さん大好きですよね。これらの脂をたっぷり含んだ食べ物を食べ続けていれば、カロリーの摂り過ぎで体脂肪が蓄積され、肥満や高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病になる可能性が高まるということは分かっているのに、どうしても止められない。なぜなのでしょうか?
「実は“脳”がそうさせていました!!!」・・・「うっそぉー!そんなの止められない人の言い訳だよ。」・・・いえ、いえ、本当のことなんです。

脂っこい食事を止められないのは「その人の意思が弱いから」の一言で片付けられてしまいがちですが、琉球大学大学院の益崎裕章教授の研究で、高脂肪食には強い依存性があり、それが脳に作用し、高脂肪食を食べれば食べるほど、もっと食べたくなるという悪循環を生み出しているからだということが分かったそうです。

この研究を紹介しているのは、ロート製薬『太陽笑顔fufufu』編集部発行の『太陽笑顔fufufu』2016夏25号の記事です。今までの常識を覆す面白い記事でしたので紹介させて頂きます。

タバコ、アルコールの依存は自分の意思だけでは止められないことは、一般的に知られていますが、高脂肪食への依存はタバコやアルコール以上に強くなるようです。脂たっぷりの食べ物ばかり食べ続けていると、なぜ脳は正しい判断ができなくなってしまうのか。さまざまな研究で、そのメカニズムが明らかになってきたようです。ポイントとなるのは、脳内の細胞の中で起こる「小胞体ストレス」(※)なのだそうです。

人間は、絶えずストレスにさらされていますが、細胞も同じように常にストレスにさらされています。そのストレスを和らげる機能も備わっていますが、あまりに強いストレスがかかると、細胞は危険な状態になってしまうのだそうです。

脳には視床下部というところがあり、これが正常に働くことによって、食欲をコントロールしています。ところが高脂肪食を食べ続けていると、その視床下部で小胞体ストレスが増加するのだそうです。つまり、高脂肪食を食べ続けた影響で、視床下部の細胞は大きなストレスを抱えるようになり、そのストレスを処理しきれなくなると視床下部の働きが麻痺して、より高脂肪食を欲しくなってしまうと考えられているそうです。

では、どうしたら「高脂肪食への依存」を断ち切ることができるのでしょうか。
それは、毎日の食事に玄米を取り入れることが良いようです。玄米だけに含まれる“ガンマオリザノール”という成分が、脳の小胞体ストレスを減少させることができることがわかったそうです。

そう言っても、美味しい白米を食べ慣れている人には、玄米食を続けることはなかなか難しいことです。ただ、1日1回だけでも食べ続けることで効果が出て、2ヶ月後には明らかな体重減少、食後の高血糖・高インスリン血症・脂肪肝の改善効果が認められたようです。
更に、週に何度もファストフードを食べたり、毎日のように牛丼を食べていた人が「もうあまり食べたくない」と思うようになったこともアンケート調査で明らかになったそうです。

但し、「ガンマオリザノールによって誰もが肥満を改善できるわけではない」と益崎教授はおっしゃっています。しかし、ガンマオリザノールは血中の脂肪を低下させる働きや更年期障害の症状緩和など、多くの健康効果があり、既に医薬品としても活用されている成分です。1日1食でも毎日玄米を食べ続けることが大切で、毎日続けることで健康効果を発揮するそうです。今食べている白米をすべて玄米に置き換えることが理想ですが、1日1回玄米に変えるだけでも効果が期待できるようです。

さらに、1食全部を玄米にするのではなく、白米2に玄米1の割合で混ぜてみたり、チャーハンやリゾットなどの調理ごはんにしたりすることで食べ易くなり、玄米食を続けられるようになるということでした。

斯く言う私も腰回りについたお肉やお腹の出っ張りが気になるお年頃です。井戸端会議をすれば、必ず“健康”のことが話題になります。しかし、コンビニ、居酒屋、レストラン等々、私達の周りには高脂肪食の誘惑が当たり前のようにあります。長く健康でいるためには、少しの努力が必要なんですね。

※「小胞体ストレス」とは
小胞体は、タンパク質の“加工工場”といわれているところ。タンパク質は人間が生きるために必要不可欠なもので、小胞体がきちんと働くことが人間の生命活動において非常に重要なことです。ところが、小胞体は周囲からさまざまな影響を受けると不良品のタンパク質ができてしまいます。その不良品が増え過ぎると小胞体は上手く働けなくなり細胞自体が危険な状態になってしまう、この状態を小胞体ストレスと言うそうです。

千葉流山事務所 石山惠子

  

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