税理士が消えた国がある!?

皆さん、エストニアという国をご存じですか!すぐにあそこだと頭に浮かんだ方は、かなりの世界地理マニアと言っても過言ではないでしょう。エストニアとは、ヨーロッパの東欧バルト三国のひとつで、人口は約130万人の小さな国です。エストニアは世界でも珍しく、税理士や会計士が消えてしまった国だといわれています。

エストニアは、ID制度を中心とした電子政府化プロジェクト「e-Estonia」を立ち上げ、国民をひとつのデータベース上で結合させるX-Roadというクラウドコンピューティングシステムを構築しました。国民はICチップ内蔵のIDカードを保有しており、IDカードの情報をX-Roadでデータベース化しております。

このデータベースには国民のありとあらゆる公的情報が蓄積されていて、全国民の預金残高まで把握することができるそうです。全国民の預金の残高を把握しているため、課税額の計算を全て自動で行うことができます。そのため、国民は様々な端末から自分の納税額を確認し、承認するだけで確定申告が完了します。これらの課税処理を自動で計算することができるため、税理士に依頼することがなくなってしまいその結果、エストニアから税理士や会計士が消えてしまいました。

なぜエストニアにX-Roadが誕生したのでしょうか。それには2つの理由があると言われています。

1つ目の理由:人的資源の希少性
1つ目は、エストニアの人的資源の希少性です。ひとつの国家を維持するためには必ず必要な職業がいくつかあります。人口が多ければ、そこに人的資源を割くことができますが、130万人ほどの人口の国を維持するためには極力必要な職業を減らさなければなりませんでした。その結果、電子化によって政府の機能を効率化しようという動きが起こりました。確定申告の他に、エストニアでは投票も電子化されています。

2つ目の理由:1,500以上の島を持つ島国
島の数が多く、投票のために役所まで行くことのコストが高かったことも電子化が進んだ理由であると言われています。人口が少なく、島が多く国民を物理的に移動させるコストが高かったこと、これらがエストニア政府が高度に電子化された理由であると言われています。

日本では、2021年から預金口座にマイナンバーが適用される予定です。エストニアのように電子化が進み、全国民の情報が自動的にデータベース化され、様々な行政サービスの利便性は高まりますが、同時に金融資産などの個人情報も国家に監視されるかもしれません。

出典:MFクラウド~東欧の小国エストニアから税理士が消えたわけ~

千葉流山事務所 北村昌樹

  

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