登山を楽しむコツ

富士山が世界遺産に登録されました。自然遺産ではなく、文化遺産での登録ということですが、富士山と言えば日本の象徴というイメージすらある日本人にとっては、大変印象深いニュースでした。

環境省関東地方環境事務所が平成25年8月1日に発表した報道資料によると、平成25年7月1日~21日までの富士登山者カウント数の合計は約7.9万人で前年比135%と、調査を始めてから最大の登山者数を記録しているとのことです。
富士山の一般の登山客に対する開山期間は7月~8月末までの2ヶ月程度ですから、このままの推移でいきますと、このわずかな期間に40万人近い登山客が、富士山頂を目指す計算になります。(注1)
(平成24年には、この2カ月間で約31万人の登山者数が記録されたとのことです)

このような状況の中、登山客が増えれば当然に憂慮されるのが、山岳遭難の増加です。
静岡県警の発表によると、平成15年~平成19年までの5年間と、平成20年~平成25年までの5年間の比較では、富士山での事故発生件数は約2.5倍に膨れ上がっています。

登山時の遭難事故要因は一般的に、転落・滑落、道迷い、高山病、低体温症(凍死)、落石、悪天候とさまざまですが、多くの登山客を迎え入れる富士山においてよくニュースの種となるのが、安易な計画による個人による無謀な軽装登山です。みなさんは、夏の富士山頂の気温はいったい何度くらいになるか、おわかりになりますでしょうか?
海抜2,000メートル付近までは、100メートルにつき気温は0.6度ずつ低下すると学校で習いましたから、平均気温で7度以下、冷蔵庫の中と同じくらいです。山頂では風が吹くとさえぎるものがない環境ですから、じっとしていたら体感温度はもっと低いとお考えになったほうが良いと思います。2,000メートルを超える山にお出かけの際には、下界とはまったく違う環境があるものと考え、それ相応の装備と計画をもって臨むと良いと思います。

個人的には、夏の富士山に登ることは登山の楽しみを満喫するというよりは、日本の文化を体感することに近いのではないかと思っていますが、それでも富士山が日本一高い山には変わりありません。ツアーなど、なるべく経験のあるガイドをつけての登山をおすすめしますが、個人での登山を計画している方は、是非事前の準備と入念な計画をもって出発してください。それこそが登山を最大限楽しむためのコツでもあると、私は思います。

注1:関東地方環境事務所が平成25年9月10日に発表した報道資料によりますと、平成25年7月1日~8月31日までの登山者カウント数の合計は約31.1万人で、昨年並みの結果になったとのことです。
平成255年9月10日、時事通信社により報道されたところによると、文化遺産登録による混雑の回避や吉田口登山道につながる富士スバルラインでマイカー規制が強化されたことが原因ではないかと報じられています。

出典:関東地方環境事務所HP富士登山オフィシャルサイトHP

千葉流山事務所 浅野宏臣

 

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