生のオーケストラを聴きましょう

2013年4月13日(土)、運の良いことに、日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートに行く機会に恵まれました。
午後1時半から、場所は東京オペラシティコンサートホールです。公益財団法人となった記念であり、はたまた若手有望株、山田和樹さんの正指揮者就任「特別演奏会」ということで、とても力のこもった、若さあふれる演奏をじっくり堪能することができました。

日フィルと言えば、我がコンパッソ税理士法人にとっては、今年の新春セミナーで、フルートの難波薫さん、ハープの松井久子さんに素晴らしい演奏をご披露いただいた、何かと縁のあるオーケストラです。私個人としても、実は今年2回目のコンサートでした。

2013年1月8日に西本智実さんが「ルネ小平(私の地元、隣町)」に来るというので行ってきたばかり…西本さんも日フィルゆかりの指揮者であり、現在最も人気のある女性指揮者です。

指揮について専門的なことはよくわかりませんが、宝塚を彷彿とさせるような颯爽とした出で立ちと、きりっとした指揮ぶりがとても印象的でした。

その時のプログラムは、チャイコフスキーの『弦楽セレナーデ』、ラベルの『ボレロ』、ムソルグスキー(ラベル編曲)の『展覧会の絵』と、非常に変化に富んだ内容でした。

弦楽セレナーデ』は小澤征爾さんが病気回復後はじめて指揮した作品として夙に有名ですが、深く心に染みるメロディーが忘れられません。小澤さんは病み上がりということで第一楽章だけの演奏だったのですが、その印象が強かったのでしょう、第一楽章が終わったところで観客から拍手が起こり、指揮者もオーケストラのメンバーも戸惑っている様子が微笑ましく、また可笑しくもありました。

ボレロ』は、例のリズムにのって同じメロディーが延々百数十回続く独特の作品です。次々と楽器が変わっていくので、「オーケストラの力量が試される曲」と言われているようですが、流石は日フィル、それぞれがソリストであるかのような見事な演奏でした。生で聴くのは初めてでしたが、単調な繰り返しの中に、演奏者の表情や息遣いなどCDでは得られない新しい発見があるものです。

今回のプログラムは、私個人にとっては思い出深いものが多くありました。

まず一曲目の『大学祝典序曲』は、そのテーマとなっているメロディーが、私の年代の人には懐かしい「大学受験ラジオ講座」の番組冒頭に流れ、毎日のように聴いたものです。この曲を聴くと、条件反射のように勉強モードにスイッチが入るから不思議です。

二曲目はメンデルスゾーンの『バイオリン協奏曲ホ短調』で、この曲は私が「初めてクラシック音楽に目覚めた曲」と言っても過言ではありません。私が高校を受験した当時は都立高校の受験科目に「音楽」というものがあり、そんな訳で中学校の音楽授業には「楽典」や「音楽鑑賞」なるものがありました。
中一の頃、最初の「音楽鑑賞」の時間に聴かされたのがこの曲で、その時の感動は半世紀を経た今でもはっきりと覚えています。それくらい強烈な印象を与えてくれるのが「音楽の力」なのだと思います。今回のソリストは若干21歳の成田達輝さん、年に似合わず落ち着いた演奏を聴かせてくれました。あの小さな楽器が、消え入るように繊細な音からオ―ケストラに負けない音まで奏でるのですから、「バイオリンというのは本当にすごい楽器だな~」と改めて思います。

三曲目のサン=サーンス『交響曲第3番』は初めて聴いたのですが、パイプオルガンとの協演で「これぞオーケストラ」という大迫力の音の波が観客席の方に押し寄せてくるようでした。音の渦の中に飲みこまれるような感覚、これは生で聴かないと分からないのではないでしょうか?

やはり音楽は生が一番! 特にオーケストラは、生で聴かないと本当に迫力ある音やその息遣いまでは聴こえて来ないような気がします。また、オーケストラはその国の文化の象徴的存在であり、その国民の文化レベルのバロメーターでもあるように思われます。
皆さん、生のオーケストラを聴きに出かけましょう!!

渋谷事務所 中川昭史

 

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