洋菓子の名前の由来について

世の中にはたくさんの食べ物がありますが、洋菓子ほど、人々に夢と笑顔を与える魅力的な食べ物も珍しいのではないでしょうか?
女の子の将来なりたい職業にもパティシエは毎年上位を占めています。現在放送中のNHK連続テレビ小説「まれ」のヒロインもパティシエを目指して日々努力しています。番組をご覧になり、ケーキを食べたくなった方も多いと思います。
「自分へのご褒美に」と洋菓子店に行くと、たくさんの種類に目移りしてしまい「ダイエットは明日から」と言い訳しながら買ってしまうのは人情でしょうか。

ケーキは、英語でcake、ドイツ語ではKuchen(クーヘン)、フランス語ではgateau(ガトー)、イタリア語ではtorta(トルテ、大きなケーキ)、dolce(ドルチェ、広義で英語のsweetに相当)、またはpasta(パスタ、麺類や小さいケーキ)と言います。
まずは、ケーキの歴史からご紹介致します。

古代ケーキの歴史
ケーキの始まりは古く、古代エジプトから作られていましたが、主な目的は神への捧げ物でした。古代ギリシャでは、甘味を楽しむ習慣があり、お祝いの席などに供されました。ローマ時代の料理の本には、あまいパンの作り方が書いてあります。この時代のあまいパンが、ケーキの始まりだと言われています。さらに、この時代に小麦粉は精製され、オーブンも進歩して、職業としてのパン屋も現れ、デザートの習慣も始まりました。

近代ケーキの歴史
私たちが今、食べているようなケーキを作るようになったのは、ヨーロッパの中世の時代のようです。砂糖がヨーロッパにもたされたのは10世紀頃。十字軍のエルサレム遠征をきっかけにイタリアの諸都市で砂糖を使ったお菓子が作られるようになります。さらに、13世紀のフランスではパテ屋からアーモンドを詰めて焼いたタルトが生まれ、ここからお菓子屋をパティスリーと呼ぶようになりました。
今に伝わるような焼き方をするようになったのは、17世紀ごろのフランス料理が最初です。フランス語で「ガトー」、つまり「ケーキ」もこの時代から伝わってきたものだと言われ、ケーキも口当たりの柔らかなものが求められるようになりました。
この背景にはバターや卵をたっぷりと使い、十分に泡立てる技術の開発がありました。これで、バターケーキやスポンジケーキ、ミルフィーユ、シュークリームなどお馴染みのケーキのほとんどが揃いました。

日本のケーキの歴史
日本に初めてケーキが伝えられたのは1543年にポルトガル船が種子島に漂着したことがきっかけとされています。その時に入ってきたのが、カステラでした。日本で最初のショートケーキは、大正11年(1922年)、不二家の創設者『藤井林右衛門』によって販売されたもので、スポンジを使って日本人向けに改良されたものでした。そのため、海外では「biscuit」と呼ばれるパンの間にイチゴなどを挟み、上にクリームを乗せたものを「ショートケーキ」といいますが、日本では、不二家のショートケーキのようなものをさすようになったのです。

ここから本題の洋菓子の名前の由来をご紹介致します。
私達日本人に身近な洋菓子の由来を紹介します。
1.エクレア(仏)
稲妻です。一説に「稲妻のようにサッと食べなさい、クリームがシューの端からこぼれるわよ」という意味と、焼き上がったシュー生地に亀裂が入ったところが、稲妻にそっくりなことからこの名前がついたという説があります。

2.シフォンケーキ(英)
きめ細かく柔らかい生地が、まるでシルクのようななめらかさをもっていることからつけられました。が、このシフォンの語源は仏語にあるようで、その意味は「ぼろきれ」という全く逆の意味でした。

3.フィナンシェ(仏)
パリの証券取引所近くのサン・ドゥー通りに店を構えた菓子職人・ラヌが忙しい金融家達のスーツを汚さず、素早く食べられるように考案した
お菓子です。「財界人」、「お金持ち」という意味があり、形が金の延べ棒に似ていることからついた名前です。縁起の良い菓子と言われています。

まだまだご紹介したいのですが、お菓子の数だけ由来もありますので、今回はこの辺にさせていただきます。私は、洋菓子を作ることも食べることも大好きです。趣味が高じて師範の免状を取得しました。材料学、衛生学、テーブルコーディネイト等たくさんの事を学びました。ケーキ作りを通して一番役に立っていることは、準備の大切さを知ったこと、それにより手際良く動けるようになったことです。
洋菓子作りは難しいと言われますが、基礎をしっかり学び、何度も練習すれば必ず上達しますが、最初はプロに教わることをお勧めします。

出典:文春新書「食の世界地図」21世紀研究会著  
    ホームメイドクッキング「ケーキコース」テキスト
    インターネット「洋菓子ちょっといい話」

千葉流山事務所 吉田和美

 

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