日本酒の表示、ご存じですか?

日本には、公的に定められたものから各業界団体が定めたものまで、たくさんの記念日があります。11月1日の「犬の日」(犬の鳴き声から)、11月22日の「いい夫婦の日」や毎月29日の「肉の日」(語呂合わせ)などがよく知られており、みなさまも耳にされたことがあるのではないでしょうか。

10月1日にも多くの記念日が定められていますが、その中の一つに「日本酒の日」というものがあります。これは日本酒造組合中央会が1978年に制定したもので、
    ・酒壺を意味する「酉」という字が十二支で10番目を表すこと
    ・昭和39年酒造年度までは、酒造年度は10月1日から始まると酒税法において定められていたこと(現在は7月1日となっています)
と言った理由から、10月1日を「日本酒の日」と定めたとのことです。

ところで、一般に日本酒と言われるお酒は酒税法では清酒に分類されます。酒税法において清酒とは、
    ・米、米こうじ及び水を原料として発酵させて、こしたもの
    ・米、米こうじ、水及び清酒かすその他政令で定める物品を原料として発酵させて、こしたもの
    ・清酒に清酒かすを加えて、こしたもの
でアルコール分が22度未満のものと定義されており、これに当てはまるものが一般的に日本酒と呼ばれるわけです。さらに、使用原料や製造方法など一定の要件を満たすものについては特定名称を表示することが認められ、次の8種類に分類されてラベルに表示されています。

日本酒を普段飲まれない方でも、酒屋さんなどで見たことがある名称が並んでいませんか?こうして見比べてみると、なるほど原料を厳選して手間暇かけて作られた日本酒は値段も張るんだな、ということも分かりますね。

和食ブームの世界的な広がりの中で日本酒の評価も上がっており、年々輸出量も増えています。高い醸造技術を基にした上品な味わいを背景に日本酒のブランド力が強まる一方で、海外では現地産の米などを使った清酒の生産も行われるようになっており、中には品質が著しく劣るものもあるようです。そこで国税庁は、政府が進めるクールジャパン戦略のもと、ブランド保護を目的として「日本酒(JAPANESE SAKE)」と表示できるものを純国産のものに限定する方針を固めています。これにより、外国産の清酒や、国産でも原料が外国産のものである清酒は「清酒」という表示はできるものの「日本酒」という表示ができなくなるようです。

純国産の日本人である私にとっては、純国産の日本酒の世界的な評価が高まって欲しいという気持ちがありますが、日本産ウイスキーが世界最高のウイスキーに選ばれたように、外国産の清酒が世界で高い評価を得る・・・そんな日が来るのかもしれません。

味の好みは人それぞれ。特定名称や値段、産地だけで判断するのではなく、自分が美味しいと思えるものを探しだす。そんな楽しみ方ができるのも日本酒の持つ魅力の一つといえるでしょう。

出典:国税庁HP

横浜青葉事務所 村山健太

  

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