国語に関する世論調査

文化庁が平成7年から毎年実施している「国語に関する世論調査」の平成26年度結果が発表されました。
この調査は、「日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査し、国語施策の立案に資するとともに、国民の国語に関する興味・関心を喚起する」ことを目的としており、調査対象は「全国16歳以上の男女」で、調査方法は調査員による面接聴取法で行われています。
今回は、そのいくつかをご紹介します。

新しい複合語、省略語」についての問いには、「婚活」「イクメン」「女子力」「デパ地下」「大人買い」「クールビズ」の6つの言葉が挙げられており、聞いたことがあるか、使うことがあるか?を尋ねています。

6つとも、昨今良く耳にする言葉ではないでしょうか。この6つの中で、聞いたことがあると回答した割合が高かった順番は、
    「婚活」93.8%
    「デパ地下」92.3%
    「クールビズ」90.8%
でした。一方、最も低かったのは、
    「大人買い」78.6%
となっています。
3つの言葉で9割以上聞いたことがあるとの回答となっており、「新しい複合語、省略語」といっても、定着率の高さを感じます。

そして、今回の調査結果で注目されているのは、「やばい」を褒め言葉や良い意味で使うと回答した割合が、16歳~19歳で約9割、20代で約8割にのぼっていることです。
また、「私は」を「私的には」、「話を」を「話とか」と自分の意志を曖昧にぼかして表現する「ぼかし言葉」の使用頻度も増加していることも注目されています。
文化庁によると、1980年代後半からテレビ番組などで「やばい」は良い意味で使われ始めています。また、「ぼかし言葉」の使用割合は、若い世代だけでなく、30代、40代でも増加しており、その場の空気を壊さないようにするために、ぼかし言葉の使用が広がっていると分析されています。

その他には、慣用句の意味を問う質問もあり、その中では「いよいよ、ますます」の意味として、本来の言い方である「いやがうえにも」34.9%よりも、本来の言い方でない「いやがおうにも」42.2%と本来の言い方でない方が多く選択されるという結果も出ています。

日常会話が成立していると、その場では間違いには気づきにくく、よく聞くと間違った言葉を並べて会話が進んでいる場面があると思います。また、昨今メールやSNSを利用したコミュニケーションを図る場も増えており、会話と違いそのような場では意味を取り違えるとトラブルに発展する可能性もあると思います。そうした中で、人とのコミュニケーションにおける言葉の使い方として、思いやりや謙遜を大切にし、相手と察し合う会話が出来ることが理想ではないかと思います。

出典:文化庁 平成26年度「国語に関する世論調査」の結果の概要

川崎事務所 大島裕美

  

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