保育所委託費の弾力運用豆知識~通知を読み解く~ パート1:第三者評価の受審及び結果の公表について

 保育所委託費の弾力運用については、以前のこのブログ(2014年4月25日)でもお話ししてきたところですが、今回は顧問先様からもご質問の多い事項について、3回シリーズでご紹介をしていきたいと思います。
第1回目は、「第三者評価の受審及び結果の公表」についてです。
 
 保育所委託費(以下「委託費」とします。)の弾力運用は、その保育所が満たす要件によって使途の範囲が異なりますが、最も広範囲に運用するための要件の一つに「第三者評価の受審及び結果の公表」があります。
第三者評価の受審をされている保育所は多いと思いますが、その結果を公表しているでしょうか。
 
「うちは園だよりで公表しているよ。」
「園内の掲示板に貼り出してちゃんと保護者の方にお知らせしています。」
 
 このようなお声をお聞きすることが多いのですが、これらは要件を満たしているといえるでしょうか。
 通知(府子本第228号 雇児保発0406第1号 平成29年4月6日)には質疑応答形式で以下のように記されています。
 
(問11)経理等通知の1(5)の②アに関して、第三者評価の受審及び結果の公表は、具体的にどのように行うのか。
(答)
1 略
2 第三者評価の結果の公表については、保育サービスの利用者のみならず、一般に対しても、ホームページ
び広報誌等の活用などにより行うこと。
 
 「ホームページ及び広報誌等の活用などにより」とあります。つまり、園だよりや園内掲示板での掲示だけでは、その園の「保育サービスの利用者」に対してのみの公表となってしまいますので、要件を満たしているとは言えないかと思われます。

 最近では複数保育所の経営や、あるいは保育所のみならず、高齢者施設等を含めた多角的な経営をされている法人も多く見かけます。
 施設整備などのことを考慮すると、保育所委託費の弾力運用をぜひ活用したいところですが、要件をしっかり満たさなければそれも認められません。
 通知をしっかり理解して、効果的な運用を心掛けたいものですね。
 
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横浜青葉事務所  大西 かおり


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