ストレス

ストレスと聞くと「よくないもの」「避けるべきもの」と思ってはいませんか。実は、必ずしも人間にとって悪いもの、必要のないものとは言い切れないのです。

慢性的なストレスは有害ですが、短期的なストレスは認知機能を上げ、集中力を高める効果があるとされます。また、ストレスにも「慣れ」があります。「心の筋肉」が強いというか、心に余裕を持つとストレスの影響がすぐに出てくることがなくなってくるわけです。逆に、ストレスを避けてばかりいると、些細なことでも強烈なストレスを感じ、ダメージを受けてしまったり、体の機能が低下するおそれが出てしまいます。定年を迎えた人が一気に老け込む場合があるのは、社会的ストレスから解放されたからという話もあるくらいです。
筋トレとある意味では一緒です。強い刺激を急に与えると筋肉が破壊されてしまいますが、適度な刺激は筋肉を強くします。しかし、刺激を与えなければ筋肉は弱まります。

カナダの生理学者ハンス・セリアは「ストレスは人生のスパイス」と言っています。ストレスは人生に活力を生み出す調味料と表せます。ストレスをどのように乗り越えたかが、その人に達成感と成長をもたらします。しかし、その乗り越えるべきストレスや、問題が過度のものであったり、乗り越えるための助力や手段がなかったりすると疲労感、絶望感が持続してしまいます。これもまた、次のストレスになってしまいます。
対策として、まず疲れをためないよう毎日の過ごし方を工夫したり、ストレス要因をできる限り軽減したり、取り除いたりするように努力することが大切だと思います。

「ストレスなんて全くないよ!」という人でも注意が必要で、ストレスは人知れずに自分の中に蓄積され、いきなりうつ病などで出てくるようです。うつ病の状態で受けるストレスの影響は、平均5倍近くなるといわれ、時に14倍もの影響を受けてしまうそうです。さらに心身に影響が出て、負のループになってしまいます。

皆さん周りの方は大丈夫ですか? ストレスをため込まないよう、自分が夢中になれることに取り組んでみたり、読書したり、散歩したりなどしていますか。一人一人が持つストレス発散法を行い、心と体のケアを怠らないようにしましょう。ストレスが全くない仕事では成長を促すことはできませんが、過度にあるのもいけません。バランスをとり適度なストレスで自分に磨きをかけていきたいものです。

千葉旭事務所 鎌形健太