コーヒー/緑茶を飲む人“病気で死亡の危険性低下”

国立がん研究センターや東京大学などが参加する多目的コホート研究より、コーヒー好きにとって、とても興味深い報告がございました。それは、コーヒーを1日に3杯から4杯飲む人は、ほとんど飲まない人に比べて、死亡する危険性が0.76倍であった等、病気などで死亡する危険性が低くなるとの研究成果の報告です。

特にどのような病気との関連があったのか。主に、心疾患脳血管疾患、そして呼吸器疾患の3つの疾患において死亡リスクが減少したとのことです。なお、ガンに対しては余り差異が生じなかったようです。

これまで、欧米を中心に行われたコーヒーと死亡の関連を調べた20のコホート研究の統合解析(メタアナリシス)では、男女ともゆるやかな死亡リスクの低減が認められていましたが、アジア人を対象とした集団では同様の研究はほとんどなく、今回の研究により、日本人においても同様の結果が得られたようです。

更に、緑茶についても同様の調査を行ったところ、毎日5杯以上飲む人では1杯未満の人と比べ、死亡の危険性が男性で13%、女性で17%低くなっていたということです。

では、なぜコーヒー摂取で死亡リスクの低下が見られるのでしょうか。
第一に、コーヒーに含まれるクロロゲン酸が血糖値を改善し、血圧を調整する効果がある上に、抗炎症作用があるといわれています。
第二に、コーヒーに含まれるカフェインが血管内皮の機能を改善する効果があるとされています。また、カフェインには気管支拡張作用があり、呼吸器機能の改善効果があるのではないかと言われています。
これらの効果が、循環器疾患や呼吸器疾患死亡につながる危険因子の調整に寄与しているのかもしれません。

なお、今回の調査では、1日4杯までのコーヒー摂取は死亡リスク低下と有意な関連があることが示唆されました。5杯以上飲むと答えたグループでは、逆に心疾患の危険性が高まる結果となっております。健康には、良質なコーヒーをほどほどに。飲み過ぎにはご注意が必要のようです。

その他、国立がん研究センターの予防研究グループでは、コーヒーに・コーヒー摂取と大腸がんとの関連について、次のような研究成果の発表も行っております。

    ●緑茶・コーヒー摂取と脳卒中発症との関連について
    ●緑茶・コーヒー摂取と甲状腺がん発生との関連について
    ●緑茶・コーヒー摂取と肝がんとの関連について
    ●緑茶・コーヒー摂取と膵がんとの関連について
    ●コーヒー摂取と肝がんの発生率との関係について
    ●コーヒー摂取と大腸がんとの関連について
    ●コーヒーと子宮体がんの発生率との関係について
    ●喫煙、コーヒー、緑茶、カフェイン摂取と膀胱がん発生率との関係について

これらのうち、肝がんについては、コーヒー摂取とリスクの低下に関連性があるなど興味深い研究成果が報告されております。

食と健康は、国籍・時代を問わず永遠のテーマなのかもしれません。皆様のご健康の為に、また興味深い研究成果等を発見致しましたら、ブログにてご報告申し上げます。

川崎事務所 佐々木謙

 

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