オノマトペ

「もちもち」「ふんわり」「サクッと」「ぱみゅぱみゅ」「じぇじぇじぇ」など、今、私たちの身の回りでオノマトペと呼ばれる言葉が使われることが急速に増えています。
今日はこの「オノマトペ」とは何か、そしてその有効性について、お話したいと思います。

オノマトペとは?
オノマトペとはフランス語で、日本語では「擬音語」と「擬態語」のことで、合わせて「擬声語」と呼ぶことがあり、これがオノマトペにあたります。

オノマトペの有効性
物事の声や音・様子・動作・感情などを簡略的に表し、情景をより感情的に表現させることの出来る手段として用いられており、私たちの生活は数限りないオノマトペを使用することで成り立っています。
そして、オノマトペは、普通の言葉とは、比べものにならないほどの豊かな情報量イメージを伝える力を持っていることが明らかになってきました。

お店で、「もっちり」や「もちもち」などと書かれている商品を見かけることがあります。
大手コンビニチェーン店によると、商品名に「もちもち」と付けると売上が5倍に伸びるそうです。
おいしいを感じる言葉のアンケート調査でも、短く直感的に伝わるオノマトペである「もちもち」や「もっちり」がどんどん急上昇する一方で、「コシのある」や「舌さわりのよい」は急降下しているそうです。

オノマトペの利用範囲
オノマトペは国会でも使用が増加しています。20年前には年間1万5,000回ほどだったオノマトペの使用回数は、「じわじわ」と増え、2年前には4万回近くまで増加しているそうです。
また、このオノマトペが持つ豊かな情報量に注目されているのが、スポーツの世界、医療現場とのことです。スポーツの指導では「ポン」や「ビュン」という擬態語を使ったほうが、選手の運動イメージが広がるそうです。
医療現場では、例えようのない症状を患者がオノマトペを使って表し、医師がそのオノマトペを聞き、患者をより深く理解していけるそうです。

オノマトペ、大増殖の理由
なぜ、オノマトペが大増殖しているのでしょうか。
日本語は、おかし、わび、さびなど伝統的な美意識を表す情感を尊ぶ言葉であり、伸ばす音、跳ねる音、詰める音などをいろいろ組み合わせて使え、細かいニュアンスが作り出せることが理由であります。
そして、なぜ、日本人はオノマトペを良く使うようになったのか。それは、人は相手に自分の思いが伝わることを求めて話をし、また、伝えるために、あらゆる言葉を使おうとし、相手に伝わったことがわかると満足します。どんな相手にも論理的な言葉を並べるより、情感を表わす言葉を使うほうが、実感が伝わるようです。説明する側にとっても、実感を伝えることが出来るという満足が、人の心に解放をもたらしているようです。

論理的言葉による説明も大切ですが、オノマトペによる豊かな表現を用いることにより、相手により一層深く理解してもらうことも可能になります。オノマトペを使い、日常のコミュニケーションの幅を広げていけたらよいのではないでしょうか。

出典:(株)BMFT「おいしいを感じる言葉 2012」
    NHKクローズアップ現代 6月11日放送

川崎事務所 大島裕美

 

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