しくじりから学ぶ

最近、テレビで時々見かけるメンタリストDaiGoさんをご存知の方も多いと思います。このDaiGoさんの職業であるメンタリストとは、科学や心理学を使って人の心を操るスペシャリストで、言わばメンタルのプロのことです。DaiGoさんは、出演したテレビ番組で、共演したタレントさんを完璧に操ってみせるパフォーマンスを何度も見せてくれていました。
そんな、人の心を完璧に操れるDaiGoさんですが、テレビ朝日の『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(※)に出演して、メンタリストなのにメンタルがボロボロに弱かった事を赤裸々に告白してしまいました。そして、引退宣言をしてその翌日にはそれを撤回するという騒動を一年に二度も起こしてしまうというしくじりをやってしまったことも披露してくれました。普通だったら「メンタリストなのに、かっこ悪~い!。」となるところなのですが、その告白がとてもステキだったのです。
人としての生き方や仕事の人間関係にも役に立つのではないかと思ったので、紹介させていただきます。

   ※過去に大きな失敗を体験した“しくじり先生たち(タレント・政治家・元スポーツ選手、お笑い芸人等々職業は様々な人達)”が「自分のような
    人間を増やすまい!」という熱意を持ち、生徒たちにしくじった経験をおもしろ可笑しく、時にはまじめに教えるというバラエティー番組

DaiGoさんがメンタリストを目指すことになったきっかけは?
昔から「人の心を作りたい」という夢があり、慶応大学で人工知能(素材)の研究をしている時にメンタリズムと出会い、その虜になってしまったそうです。
 

メンタルのプロのはずのDaiGoさんが、何故、引退騒動を起こすというしくじりをしてしまったのか?
1.テレビに出て完璧なパフォーマンスを見せることで一気にブレイクし、その結果、年間100本以上のテレビ出演、一月に60本近いセミナーや講演・パフォー
  マンスショー等の依頼で過密スケジュールになった。その上、本を出す為の執筆活動とリサーチにも時間が取られてしまって、更に忙しくなってしまった。

2.テレビやショーでやった「人の心を操る」というパフォーマンスは、失敗が絶対に許されかった。人間であれば失敗は有って当然なのだが、テレビは
  それを許してくれなかった。

3.仕事のプレッシャーから逃れようとテレビ番組の打ち合わせをすっぽかしたり、当てつけにわざとリハーサルに遅れて行くようになってしまった。

4.自分がこんな状況になったのは、お前のせいだとマネージャーに八つ当たりをして、責任をなすり付けるようになった。

5.問題行動を起こしている自分を正当化する為に「今の自分は本当の自分ではない。ここは自分の居場所ではない。」と思うようになり、無い物ねだりを
  始めた。

そんなしくじりをしてしまったDaiGoさんが、当時の自分をこう分析していました
1.人間は、何かで成功したり上手くいくとそれが当たり前になってしまう。有り難みを感じなくなると新しい物が欲しくなって、無い物ねだりを
  するようになる。自分が持っているものを置き去りにして「自分は、もっと他に才能があるんじゃないか、他にやるべき事があるんじゃないか、
  無い何かが欲しい。」と思ってしまった。新入社員が、入社後数ヶ月経って仕事が身についてくると、何か物足りなくなって、やりたい事が他に有る
  訳ではないのに辞めてしまうというのもこれと同じようなこと。

2.弱い自分を他人に見せられなかったために潰れてしまった。一見強そうに見える人でも、自分の弱さを他人に見せられない人は精神的に弱い。
  自分の弱さを他人に見せられる人は、何かあった時に周りの人が助けてくれる。「自分は、メンタルが弱かったから人の心を操りたいと思っていた
  のかもしれない。」
  自分を知るという事が一番難しいことで、人はいつも「自分は大丈夫だ」と思ってしまう。「自分は大丈夫」と思う気持ちが、現実をちゃんと見ることを
  できなくしてしまっている。現実を見る唯一の方法は、何も望まず、何も期待しないこと。こうあったらいいなと思った瞬間に、人の目は曇ってしまう。

3.自分の大切なものが何なのかが分からなくなった時に、仕事に関係のない人にまで態度が最悪になり、自分の見えている全ての世界を否定し始めた。
  その結果、お金とか権力という分かりやすい物に走ってしまった。お金や権力を求めていた訳ではないのに・・・。

DaiGoさんのその後
そんな状態ですからどんどん仕事が無くなり、DaiGoさんの周りから人が居なくなってしまった。携帯の着信も1件も無くなり、友人までもが去って行ってしまったそうです。その上、仕事が無く孤独な自分を正当化する為に、更に自分に嘘をつくようになったようです。
DaiGoさんは、「人に対して言う嘘は、自分では嘘と分かって言っているからまだましなのです。自分につく嘘は怖い。自分に嘘をつき続けると、いつかそれが自分にとってだけの真実になってしまい、その結果、自分がどんどん見えなくなってしまいます。」と言っていました。

DaiGoさんを救ってくれた、ひとりの大学生の言葉
メンタルがボロボロになって自分が見えなくなってしまっていたDaiGoさんを救ってくれた人がいました。それは、DaiGoさんが母校の慶応大学に招かれて授業をやった時に、ひとりの学生が教壇のDaiGoさんに近づいて来て言った一言だったそうです。
その言葉とは、『DaiGoさんのパフォーマンスがボクの人生を変えてくれました』。
DaiGoさんは、その言葉を聞いた瞬間にとても衝撃を受け、その一言が、自分が大事にしていたもの、求めていたものに気づかせてくれたと言っていました。
「自分のルーツは『人の心を動かし、人を喜ばせたいから』ということだったのに、それを忘れてしまっていた。自分で自分の大事なものを捨ててしまって苦しんでいた私を救ってくれたあの学生に、もし出会っていなかったらどうなっていたのだろう」と今も思うそうです。

原点に立ち帰ったDaiGoさんは、『今後は、このメンタリズムを使って人の心を動かし、人を喜ばす事を自分の使命にしてやっていきたい』と結んでいました。DaiGo先生の教訓は、「自分の原点を忘れずに、新たな挑戦をしよう」でした。

私達も会社や学校・家庭等々でいろいろな人達と関わっていく中、しくじってしまう事もあります。そんな時、あれこれと言い訳をしたり、他人のせいにしてしまいがちですが、自分をしっかり見て、しくじりから学んだことを次に繋げられるようすることが、とても大切な事なのではないでしょうか。

出典:テレビ朝日「しくじり先生 俺みたいになるな!!」

千葉流山事務所 石山惠子

 

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